日本はイノベーションが足りないと言われていますが、必ずしもそうではないと思うときがあります。日本は青色発光ダイオードやプリウスを開発した国です。ノーベル賞では、物理学賞の湯川秀樹氏、江崎玲於奈氏、化学賞の田中耕一氏など、近隣のアジア諸国と比べると、圧倒的に多く受賞しています。ノーベル賞受賞者数がゼロ、あるいはゼロに近い国も少なくありません。そう思うと、日本はイノベーションという点で優れた国だといってよいでしょう。
「日本の教育は間違っている」という声を耳にすることが良くあります。しかし、本当に間違っているかどうかはわからないものです。例えば、日本人の数学能力が下がっているという指摘があります。確かに、平均値は下がっているのでしょう。でも、平均値は下がっていても、傑出している人の数が減っているとは限らないのです。増えている可能性もあるのです。単に平均値だけを見て、判断するのは危険な部分もあります。
日本の教育は間違っているから教育制度を見直す。このとき、大切になってくるのは、今の研究者の規律や文化はそんなに悪いものではない、という視点を加味することではないでしょうか。日本のイノベーション能力が低いとか、教育が間違っているといった考えのもと、改善を進めると、今までの良いものまでが壊されてしまうのではないかと私は思っています。
もちろん、課題がまったくないわけではありません。例えば、マーケティングとテクノロジーのギャップの問題などがあります。アップルは携帯型デジタル音楽プレーヤーiPodを発売し、ヒットさせました。でも、発売時の日本企業にはiPodのような携帯型デジタル音楽プレーヤーを開発する技術力がなかったかというと、そうではありません。技術が皆が使える商品につながらなかったのです。
日本には優れた技術がたくさんあります。例えば、日本は環境技術の先進国でもあります。環境技術を輸出して、社会に貢献できる可能性が多くあります。ただ、自社技術を使って、ビジネスに展開し、勝負するところは弱いのかもしれません。もっと、企業は自社技術をより広く発信すれば良いのではないでしょうか。世界に日本の技術が広げていくことにも注力が必要なのではないか、と思います。(岩崎 卓也)
2008/09/27
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未来がないのはITエンジニアではなく、IT・SI業界の経営者たちだった件
Excerpt: 『エンジニア 未来』という検索ワードからの訪問者増のオマケとして、『タコツボ』でググると2位に表示されるようになってしまいました。 そのタコツボを脱出するための提言として、僭越ながらこんなこと書いた
Weblog: 課長ほど素敵なショーバイはない!?
Tracked: 2008-09-27 19:27
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コメントをいただきありがとうございます。
海外での体験談を興味深く読みました。
貴重な体験をお話いただき感謝です。