先日、斎藤顕一さんが当社の講演会でお話しをされました。その中で、興味深い事項がありました。斎藤さんはビジネスブレークスルー大学院大学の教授、ならびにフォアサイト・アンド・カンパニーの代表取締役でもおられる方です。講演では、若いときから苦労をしておくのか、あるいは年をとってから苦労するのか、といったことについて触れていました。
若いときに苦労の多い環境を選んでおくことは、自分の能力を高めるのに役立ちます。年をとってから、その差がはっきりと出ます。斎藤さんは数式などを交えながら説明しました。
人は自分で環境を選ぶことができます。ぬるま湯の環境を選ぶのか、選ばないのか。若いときの選択が後でジワリと効いてくるのです。これは、今号2008年7月号で特集として組んだ「協力」とも深く関係します。個人によって、経験した環境は違います。協力、コラボレーションが進まないとき、互いの環境の違いが原因となっていることがあります。
その一方で、優れたビジネスパーソンは、環境に対する適応力があります。どんな環境の中でも負けませんし、誰とでも協力できます。この能力は若いときにどのような環境で過ごしたかによって、影響される部分もあると思います。
若いときに過ごした環境によって、得るスキルも変わります。仕事を進める上で、スキルがあることは強みになります。協力においても同様です。ロジカルシンキング、英語など、ビジネスには必要となるさまざまなスキルがあります。しかし、そのスキルは何でも良いわけではありません。例えば、ポータブルスキルであるのか。言い換えると、時代が流れても使えるスキルなのか。また、仕事には何種類ものスタイルがありますが、さまざまなスタイルに適応できるものなのかが重要です。
物事を考える上で、ロジカルシンキングが大切だといわれています。が、場合によってはロジカルに考えないで、イロジカルに考えることが必要なときもあります。イロジカルな中で、別のロジックを作っていくという考え方もあるのです。
さらにいえば、スキル以上に重要になってくるものもあると思います。若いときに厳しい環境をこなした人にしか、わからないことってあるのではないか、と思うときがあります。厳しい規律がある組織の中で律されてきた人たちはコラボレーションしやすいのではないでしょうか。ポータブルスキルも大切ですが、それだけを強調しすぎることに疑問を感じることがあります。結局は、繰り返しになりますが、若いときに厳しい環境を選ぶことが大切なのです。特に、協力という面で違いが出てくると感じました。(岩崎 卓也)
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2008/07/30
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Weblog: WILL
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