2008/04/30

女性の部長相当職は全体の8.8%で良いのか

日本における女性の管理職比率は低いです。厚生労働省「平成18年度女性雇用管理基本調査」の調査結果によると、女性の部長相当職は全体の8.8%だそうです。平成15年度は6.7%で、比べると増加はしています。が、アメリカは40%でこれでも足りないといわれています。日本は圧倒的に遅れています。女性の力を活かすには、女性としてシンボリックな存在を立てることも一つとして必要です。しかしながら、まずは底上げをしないと無理なのではないでしょうか。

成果が数字で出る職種は個人の能力を評価しやすい傾向にあります。が、成果が見えにくい職種から女性の執行役員を出すのは難しいでしょう。その方ができることを何らかの形で証明しないといけないからです。日本企業ではベンチャー、営業を中心とした会社、コンサルティングファームなどではすでに女性の執行役員はいます。でも、メーカーをみると、開発部門出身の女性が社長になるようなケースはまれです。資生堂といった企業でさえいません。企業がダイバーシティの問題と向かい合うとき、どのように考えるべきか。次号では触れています。

話は変わりますが、女性の活用を議論するとき男性は必要以上にフェミニズムになることはないと思います。が、それぞれが理解することは必要でしょう。私は以前観た、女性だけの部族をモチーフにした映画を思い出すことがあります。映画に登場するこの部族は女性だけで構成されています。ときどき、男性は用いられるのですが、通常はいません。映画の見所は女王の座をめぐる争いや、他軍との戦いを視覚的にも楽しめる形で描いたところにあるのでしょう。
しかし、私はこの映画で、女性ばかりの社会に入った男性にわが身において観ていました。大変さや窮屈さが映画を通して感じられるのです。昔の話ですし、現代とは違いますが、どちらかの性で偏っている社会の不自然さ、そこに違う性の人が入ったときの感覚を味わいました。ずっと、日本では管理職は男性が多い状態が続いています。もう、その偏りには限界が来ているのではないか、と思いました。女性の優れている点は沢山語られています。使わない手はありません。

ただし、アメリカが進んでいるからといって、アメリカのやり方を一方的に持ち込んでも、うまく行かないことはご承知の通りです。そこで、日本に合った形は何か、日本のジェンダーの問題についてインタビューした理由はそこにあります。(岩崎 卓也)
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次号の発売は2008年5月10日です。
posted by ダイヤモンド社 at 02:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 記事
この記事へのコメント

岩崎 様、

「アメリカのやり方を一方的に持ち込んでも...」の点、非常に重要だと思います。アメリカで「お母さん」が働いている家庭の子供たちに何が起きているか。託児所やベビーシッターに昼夜丸投げされ、ゲーム漬けあるいは習い事漬けにされ、あるいは路上を当てもなく...

そんな子供たちがどんな顔をしていて、どんな精神状態にあるか。

社会的な影響は既に出ていますし、これからますます出てくるはずです。(小池さんや石倉さんたちだけでなく、子供たちもぜひ取材してください。)
Posted by J at 2008年04月30日 04:32
Jさん、

コメントありがとうございます。
次回の特集は、女性の登用を大きく取り上げますが、
ジェンダーについての議論は、論点が多岐にわたります。
確かに、女性が働く場合、育児(託児)に関する議論はとても重要だと思います。
また、ご指摘の社会的影響はもとより、
勤務時間、ワーク・プレイスで縛られる今のワークスタイルについてどうなのか、
といったことなど、さまざまなことがらについて議論する必要があると私も思います。
Posted by スタッフ at 2008年05月03日 00:35
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