2008/03/26

一人前になるまでに必要な時間

食事に行く場所として、私は六本木や銀座の店を利用することがあります。加えて、私は港区の西麻布(六本木から渋谷方向に少々行ったあたり)に行くこともときどきあります。5年ほど前の西麻布には、私が知っている限り、鮨屋は5、6軒しかありませんでした。しかし、知らないうちに増え続け、今は25〜30軒くらいあるようです。

鮨屋といえば銀座の「すきやばし 次郎」などが有名で、職人は人間国宝のような扱いを受けています。私は『ど根性ガエル』で育った世代ですから、梅さんは鮨を握るが、簡単にお店は持てない。一人前になるには苦労を重ね、お店を出すには20年くらい修行を積むのが当たり前だと思っていました。

先日、この西麻布の鮨屋に関することがあるブログで触れられていました。鮨って私たちがあがめたて祭るほど、すごいスキルは要らないのではないか、と書かれていたのです。名店でそこそこ修行をして、良い仕入れ先を知っていて、良い場所にこぎれいな店を出して、高い値段をつければ客は来るというのです。私はそれだけでお客様が来るとは思いませんが、確かにそう言われてみるとそういうものなのかな、とも思いました。

西麻布では、同じビルの地下一階と一階に高級鮨店が並んでいるところもあります。銀座と比べると西麻布は職場から近くて便利です。数年前は、鮨屋の予約を取るたびにもう少し店が増えればいいのに、と思っていました。あれよ、あれよと二十数軒、土が盛り上がるみたいに鮨屋が増えています。

驚くことに店主は20代半ばから後半くらい。若いのです。私が行った鮨屋の店主は「すきやばし次郎」で修行したと言っていました。どう見ても20代です。西麻布の鮨屋だけでなく、飲食店の店長の年齢が下がっているように感じます。『ど根性ガエル』の梅さんのように、なかなか店が持てない時代は終わり、20代でも店が出せるようになったのです。私は西麻布の鮨屋乱立を見て、一人前になる年齢が意図的に下がっているのかなと思いました。(岩崎 卓也)
posted by ダイヤモンド社 at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 記事
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