「DHBR」2008年4月号は『最高「戦略」責任者』を特集として組みました。日本にはまだ最高戦略責任者(CSO)という役職はありません。CEOやCOOが戦略の立案と実行の最終責任を負っているのが現状です。
「CSO:最高戦略責任者の役割」という論文には、アメリカではCSOは増えている、と書かれています。AIG、キャンベル・スープ、モトローラーなどではCSOを導入しているといいます。ありきたりな言い方をすると、ビジネスが複雑になり、グローバルになっているので、CEOひとりでは手に負えなくなっている。戦略という企業の根幹にかかわる仕事を見きれなくなっています。そこで、CSOの存在がクローズアップされるわけです。もう一度、戦略が本質的な事項を含めてより重要視されていると私は感じます。
私たちが日常的に戦略と呼んでいるものの中には戦略とは言い切れないものもあります。例えば、アニメの『名探偵コナン』。「水平線上の陰謀(ストラテジー)」というタイトルがついたものがあります。ストラテジー(戦略)と書いて、陰謀という日本語をつけていますが、戦略の意味として何だか違和感を覚えます。企業経営の中では、問題解決プランを戦略と言うことがあります。これも戦術と戦略が混同されている例だと思います。
CSOの仕事は、CEOをサポートして、企業戦略ないしは重要な事業の競争戦略を実現させることなのだと思います。「CSO:最高戦略責任者の役割」を読んでいると、CSOは戦略を実現する人であるかたわら、審判みたいなところもあることがわかります。例えば、多角化の際、きちんと整理をして棲み分けをし、自社は何をして、何をしないのかをきちんと口に出して言うことがCSOの役割のひとつだと思います。理由は次回にゆずるとして、実はこの審判のような役割が今、企業にとって重要なのだろうと思います。(岩崎 卓也)
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「DHBR」2008年4月号は3月10日発売です。
2008/03/08
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