次号2008年4月号のテーマは戦略です。事業の戦略と企業全体の戦略、大きく分けると戦略はこの二つがあります。次号はこのうちの後者、企業戦略に焦点を当てました。1970年代に書かれた論文に、チーフ・ストラテジー・オフィサー(CSO)について触れられているものがあります。CSOというのはCEO、COOとは異なり、戦略だけを専門に担当する経営幹部を指します。この論文では組織のなかにCSOがいても良いのではないか、と提言しています。多くの企業ではCOO、CEOが戦略を考えています。まわりを見渡すと、CSOを持っている企業はあるにはあるのですが、そう多くはありません。
次号では「CSO(最高戦略責任者)の役割」「戦略とCSO」など、論文のアーカイブを新訳しました。CSOがいないからといって、支障が出るものではありません。が、これを機に戦略を専門に担当するCSOについて考えてみてはいかがでしょうか。
そのほかには、多角化した企業、事業のダイバーシティの問題をどうバランスさせていくのかをテーマにした論文などを載せる予定です。
企業戦略の父といわれているイゴール・アンゾフが執筆した本に、『アンゾフ戦略経営論』(中央経済社)というものがあります。絶版になっていたのですが、先日復刻しているのを見かけました。アンゾフ・マトリックスは製品と市場の2軸をとり、企業の採るべき戦略を導き出していくものです。このマトリクスをDHBRで最初に紹介した論文を次号で掲載します。
ところで、ボストン・コンサルティング・グループが提唱したもので、タイム・ベースド・コンペティション(タイムベース競争)というものがあります。以前からあるものですが、日本では定着せずにいました。しかし、今の時代だからこそ、タイムベース競争が必要になってくるのではないでしょうか。時間を活用し、競争していくという考え方がより大切らにります。
消費者の利便性をよくするというのは時間を短くすることです。長くすれば安心感を与えることができます。時間という要素が関係のない競争は一個もありません。時間という経営資源をもう一度考え直すことは大事なのです。
なぜ、タイムベース競争は日本では定着しなかったのでしょうか。以前。この言葉が多く使われた時代、日本は産業のリーダー国であり、貿易摩擦が起きていました。当時の日本はひた走っており、ビジネスパーソンは時間を度外視して働いていました。がむしゃらに、頑張っていた時期なので、時間が気にならなかったのでしょう。タイミングも大事ですが、時間という要素をどうやって戦略の中の要因に入れていくのか、その様な意味で、タイムベース競争に関する論文を載せます。(岩崎 卓也)
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次号は2008年3月10日に発売する予定です。
2008/02/27
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