先日、若手マーケターの会に出席しました。これは、P&G出身の方が発足した会で、SNSで交流しています。メンバーは消費材に携わっている方、とくにP&Gが多いのですが、資生堂、カネボウといった企業の方もいます。定期的に集まって勉強会などを行っているようです。
私はこちらの会に呼んでいただき、戦略論の系譜について話をしました。聞き手は20代後半から30代前半で、会の名称どおり若手ばかりです。驚いたのは出席者の持つ知識の豊富さです。私はかなりむずかしい話をしたつもりですが、しっかりと話に付いてくるのです。メンバーの方たちはビジネススクールを出ているわけではありません。それでも、良く知っているのです。
ゲイリー・ハメルらのコア・コンピタンスやマイケル・ポーターのバリュー・チェーンといったことならば、皆さんご存知でしょう。しかし、出席者の方たちは一歩深い知識を持っています。各戦略の相対的優位性や状況に応じてどの戦略が良いのか、といったことまで議論ができるのです。今の20代なんて、あんまり勉強していないのかなと思っていましたが、そうではありませんでした。GEのCEO ジェフリー・イメルト、AOLの創業者のスティーヴ・ケイスなど、P&G出身のビックネームはたくさんいます。外資系の企業はどこの国からリーダーが生まれても良いように教育を行っているのでしょう。座学かも知れませんが、P&Gはきちんと教育を行っている。これが私の率直な感想でした。
もちろん、国内の企業にも教育をしっかりと行っているところは多くあります。例えば、ミスミがそうです。20代からとてもきびしい教育するスタイルをしていると聞きました。ミスミの場合、29歳で海外現地法人の社長になった人もいるといいます。25歳くらいで、言葉もよく話せない中、現地に行くわけですね。上司の行いを見ながら、なんとかシゴトを進めていくことで若手がどんどん成長していくのです。
知識豊富な若者を目の当たりにして、企業の人材教育の違いが大きな差を生むことを改めて感じさせられました。(岩崎 卓也)
2007/11/07
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