2007/10/27

企業文化の変革に成功したテクノロジー・カンパニー

今号の特集のPART I は「リーダーの仕事は変革である」です。IBM、ネスレなどが紹介されています。先日、こちらのブログに書いたリーバイスやセムコもこのパートに掲載しています。今回はもうひとつ、携帯電話が好調なモトローラの事例を紹介しましょう。こちらの記事は元モトローラ社長兼CEO フィッシャー氏に対してDHRアメリカ本誌がインタビューしたものです。

モトローラは携帯電話、トランシーバー、CPU(MPU)などで有名です。1969年には月からの第一声を伝える装置を開発するなど、優れた技術を持ったテクノロジーカンパニーとして存続してきました。科学と技術が日進月歩で進む現代、技術だけでは勝てなくなっています。それはモトローラも同じです。設立者であるガルビン(Galvin)一家が支配してきたところ、生え抜きではないジョージ・フィッシャー社長になり、市場に目を向けなければダメだと言い出すのです。技術の力だけで押していく会社では勝ち残れないと。彼はいくつかの施策を行い、技術志向のモトローラに顧客志向を根付かせていきました。こちらのインタビューでは、単に何を行ったのかという結論だけでなく、決断の背景になった考えが出ています。モトローラの事例は企業文化を変えないと、どんな戦略もうまく行かないことを示すものです。

失敗を許容する企業文化など、企業によって持つ文化はそれぞれ異なりますが、ソフトの資産が充実していないと、どんなに事業計画が素晴らしくてもうまく行かない。PART I の「リーダーの仕事は変革である」では、変革に必要なさまざまな要素が事例の底に存在していると思います。
最近、「徳」の大切さを耳にしますが、そもそもそういう点がしっかりないと、企業はただのキャッシュマシーンになってしまうのですね。私達の日常の半分は会社のことで占められています。人間が働いているなか、スタティックな戦略だけで評価していくというのは少々つらいものがあるとも思いました。(岩崎 卓也)
posted by ダイヤモンド社 at 12:04| Comment(0) | TrackBack(1) | 記事
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Tracked: 2007-10-28 08:41