2007/10/13

グローバル・チャレンジャー100社の戦略

私達はグローバル企業というと、P&GやGEなど、伝統的な欧米企業のグローバル戦略を思い浮かべます。今の時代は、それだけではありません。BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)が定義している世界をまたにかけて躍進する企業、「グローバル・チャレンジャー」について知るとより実感がわくことでしょう。

今号に掲載した論稿、「BRICsプラスの優良企業100社」ではBRICsプラス(中国、インド、ロシア、東欧、ラテンアメリカの18カ国)を本籍とする企業のうち、グローバル・チャレンジャーと呼べる会社100社をリストアップしています。論稿では100社を6つの戦略モデルに分類し、具体的にどのような戦略をとっているのかを解説をしています。

ブラジルの食品加工企業のペルディゴンとサディアは、自国の天然資源を活用した製品をグローバルに展開しています。両社の成長モデルの根幹となっているのは国内における圧倒的な生産ケイパビリティです。さらに、海外でのSCM能力の構築に投資している点などを解説しています。

インドのウィプロ、IT技術者の人材プールには驚かされました。ケタ違いの規模なのです。2005年の採用者数は15,000人以上ともいわれています。しかも採用に至ったのは、0.7%、約200万人から選りすぐられたというから、規模の大きさが他とは違うことをうかがい知ることができます。このほか、中国の海信集団(ハイセンス)、メキシコのセメックス、香港のジョンソン・エレクトリックなどの企業戦略を紹介しています。この論稿を執筆したのはBCGの方、2名です。新興国企業について具体的な戦略を知る上で、優れた論稿だといえます。

論稿の本題から話はそれますが、私はこの論稿を通じて中国、ブラジル、ロシアといった国の“大陸感”といったものを強く感じました。結果的にこの原稿には載らなかったのですが、中国、ブラジル、ロシアといった国は大陸の広大な土地から出でた文化があります。そこには私達“島国”に住んでいるとわからない部分があるのです。私達は大陸、コンチネンタルな価値観を持っていません。日本人の感覚はどちらかというとイギリスのグローバリゼーションが合っているのです。これから先、多くの日本企業は今回の論稿で紹介された企業とより深くかかわっていくこともあるでしょう。そのとき、大陸感という価値観の違いを超えていくことが課題になるような気がしました。(岩崎 卓也)
posted by ダイヤモンド社 at 08:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 記事
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※半角英数字のみのコメントは書き込みができないようになっています。

この記事へのTrackBack URL

※半角英数字のみのトラックバックは受信されないようになっています。