ここのところ、やっと組織というものがわかってきたという気がしています。以前、私はこちらのブログで〈組織がわかるようになるまでには時間がかかる〉という話をしたことがあります。やはり、大学を卒業して20年くらい経過しないと、会社の組織っていったい何なのか、どういう力学が働いているのか、わからないのではないか、と思うときがあります。
組織は情報で出来ています。その情報はあまりにも複雑です。これを処理するには演算処理スピードが早ければ良いということではありません。トレードオフにある情報がたくさんあるわけです。
極めて即物的に言えば、人間の関係というのは情報処理によって構築されていく部分があります。Aという男性について、私が認識するとき顔と名前、髪型などを覚えます。A氏が顔の形を整形手術で変えてしまったら、私は認識できなくなることもあるでしょう。
既知の情報の交換の中で、関係というものが決まるのです。こういうことを言われたから嫌い、こうだから好き、ということが決まっていくわけです。そういった人間関係の集合体が組織なわけです。それが言葉で表現できるのか、できないのか。そういった違いはあるけれども、社会というのは情報で構成されていて、企業も家族も情報で作られているといっていいでしょう。
結局重要なのは、その情報処理のプロトコルの精度だと思います。歳をとればとるほど、情報処理にまつわるルールが増えていきます。別の言い方をすれば、考慮すべき項目が増えるということだと思います。
本を読んだだけではその知識は使えません。自転車と同じように体で覚えていくのです。自転車はこういうふうに乗るのです、と解説書に書いてあったとして、それを読んですぐに自転車が乗れるようになる人って、いるかも知れないけれども決してうまい自転車乗りではないでしょう。ゴルフにしても、同じことが言えます。
頭の情報システムに、考慮すべきことへの対処が無意識に作動するようインプットが完了するには時間がかかる。これが私の感じたことです。組織がわかるようになるには時間が必要なのです。〈岩崎 卓也〉
2007/06/23
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