2007/06/13

インタビュー記事の行間から汲み取れること

2007年7月号の特集、イチオシはP&Gグローバル・マーケティング・オフィサー、ジェームズ・R・ステンジェル氏のインタビュー記事です。こちらはベテランのマーケター、あるいはリーダーにとって、非常に共感できる内容になったと自負しております。

最近、マーケティングというと広告宣伝の代名詞のように思われているふしがあります。が、本来はそのような活動ではないのです。もちろん、営業そのものでもありません。特に、マーケティングというとデータ分析、ヒアリング、フォーカスグループ、顧客定義、セグメントなどを使い消費者に売り込むこと、あるいは企業のご都合で考える戦術の一連の活動だと認識されています。ビジネススクールでさえ、その様に教えてしまうところもあるくらいです。でも、それは違うでしょう。

会社にはいろいろなプロセスがあります。社内のシステムは出入金の仕組み、配送など、お客さんの都合で作られているものばかりではなく、会社の都合で作られたものが多くあります。経理システムなら、経理の人やベンダーの発言で仕様が決まります。お客さんのプロセスを第一にして作られていないのです。

このインタビューは「お客さんの都合から考えましょう」というマーケティングの本質が語られています。P&Gの新しいマーケティングスローガンは“consumer is boss”です。昔から、“Customer is king”という言葉はありました。日本では「お客様は神様です」といいます。これをもう一度、かみ締め、咀嚼しなおすというところから、マーケティングは始まるのです。これは大事なメッセージだなと私は思いました。実際にお客さんを見ないでマーケティングプランを立てている人もいます。

マーケティングをやっている人のなかには「新しい物好き」の方が多く、新しいマーケティングコンセプトや技術を実行する場面をよく目にします。ただし、地に足が着いていないと、マーケティングは機能しません。結局のところお客さんなのです。このことは、今までしっかりとマーケティングをやってきた人ならば、今回のP&Gのインタビュー記事の行間から汲み取れるはずだと思います。(岩崎 卓也)
posted by ダイヤモンド社 at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 記事
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