年をとったな、と思うときがあります。
ひとつが幼い頃の夢をときどき見ることです。私が小学生のとき、日本は高度成長期時代でした。当時の夏は今よりももっと涼しかった。ペットボトルはまだ誕生しておらず、コカコーラはビン入りのものしか売っていませんでした。特製のビニールの袋に詰められた6本入りのコカコーラをよく買いました。飲み終わったあとは、ビニール袋を捨てずにプールの道具を入れるのです。その年によって、取っ手の色が変わるので、毎年買って色が増えていくことが楽しみなのです。コカコーラよりもビニール袋が欲しくて買っていたようなものでした。
そしてもうひとつ、年をとったなと感じるのは、50代、60代の方がおっしゃることに共感するようになったことです。もちろん、20代、30代の人にいたずらに反発するということではありません。
「いろいろあるよね」
「本当ですね」
“いろいろある”というあいまいな表現に、若い頃ならば「いろいろってナンだ?」と感じていましたが、今はしみじみと共感できるのです。
20代の後半の頃、私はマッキンゼーの連載をしていました。そのときの書き手は、今は50代になっている方です。MBAをとったのが30代、積極的な方でした。当時の私は彼らの言っていることに一番共感がえられたものです。「あうんの呼吸での経営はやめろ」「ロジカルに話せ」「老害を排せ」など、いろいろ言うわけです。そのような言葉がもっとも私の心に響いたのです。
あれから20年近くの歳月が過ぎました。当時は受け入れられなかったものが受け入れられるようになり、私自身少しずつ変わっていきました。なかでも、大きく違うのは組織というものに対する理解の深さでしょう。組織のことを本当にわかるまでには、時間がかかります。
年をとったことを自覚するのは、共感できるもの、理解できるものに対する変化を感じたときなのでしょう。ここのところ、やっと組織が見えてきたという気がしています。組織についてのお話はまた後日お話します。(岩崎 卓也)
2007/06/06
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのTrackBack URL
※半角英数字のみのトラックバックは受信されないようになっています。
※半角英数字のみのトラックバックは受信されないようになっています。
