2007/01/24

戦略が組織に従っていいのか

戦略論は大切なものであるにもかかわらず、実務家の中に浸透していないのではないかと思うときがあります。ネガティブな状況証拠を目にすると、ますますそのように思ってしまいます。戦略論を研究している人たちから言うと、戦略論は共通言語、知識のプラットフォームなのです。経営における順位の高い活動であるはずなのに、実際はそうでもない場面に直面します。

最近、内部統制という言葉を耳にしますが、会社によっては内部統制に戦略が従うケースがないとは言い切れないのです。しかし、これはおかしな話です。予算や会計制度、人事システムなど、これらのものは全て戦略に従うべきなのです。本来、組織は戦略に従うといわれていますが、戦略が組織に従うと天邪鬼なことを口にする人もいます。どちらが上、という問題ではありません。戦略が優先されるべきことなのです。

一方、企業内の制度は固定的になっていて、戦略について考える機会がなくなっています。今回の特集、「戦略論の原点」は、戦略を立てる人ばかりではなく、戦略について考える機会が少ないと認識していらっしゃる方にも参考になるのではないでしょうか。どの企業でも同じだと思いますが、経理は経理のことだけ、財務は財務のことだけ行っています。人事は人事のことしかやっていないのです。

もちろん、何にでも「戦略」をつければ良いというものではありません。戦略と戦術の混同は以前から指摘されていました。何をもって戦略と言うのか、あいまいな部分があるのも事実です。だからこそ、「戦略論の原点」を読むことが役に立つでしょう。戦略論の勉強をすることは、かなり生産的なことではないかと私は思っています。(岩崎 卓也)
posted by ダイヤモンド社 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(2) | 記事
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