2006/07/21

現場を知らないということ

なんとなくいやな世の中だなと思ったことがひとつあります。それは、東大の4年生の行きたい会社、第1位が「マッキンゼーアンドカンパニー」だというのです。世も末です。もちろんマッキンゼーが悪いということではありません。私が申し上げたいのは、社会人経験がない人たちが、コンサルタントになりたいと希望している点がよろしくない、ということです。少人数ではなく、多くの人たちが希望している点も嘆かわしいことです。

マッキンゼーに新卒で採用されてずっと勤めるとなると、現場を知らないまま30歳になってしまうわけです。このような人たちがワケ知り顔になっていくのはまずいことではないでしょうか。ナレッジワーカーの時代と言うけれど、テンプレートを作って売っているところが本当のナレッジだと断言できますか。ナレッジというより、インフォメーションワーカーと呼んだほうが良いのではないでしょうか。

確かに、マッキンゼーのような外資系の会社に勤めれば良い暮らしができます。普通のサラリーマンじゃ手にできないような給与を手にすることもできる、年収も高いですし、格好も良い、さらにはモテる。だから人気が高いのもわかります。しかしながら、日本の病巣はコンサル業界ではありません。それゆえ、東大生のような人たちが、病巣でもないところに就職するのはもったいないようにも感じてしまうのです。(岩崎卓也)
posted by ダイヤモンド社 at 16:16| Comment(8) | TrackBack(3) | 記事
この記事へのコメント
そもそも、マッキンゼーが新卒採用を
していることが間違いのような。
コンサルは経験と対人能力の一番いる
仕事。(頭が良いにこしたことはないが)
コンサル業と自分を称する人がウヨウヨ
しているので何とも言えませんが、
「した」こともない人にアドバイスされ
るのは「勉強してなかった親」に「勉強
しろ」と言われてるみたいなもんです。
Posted by 東大出身者は苦手 at 2006年07月22日 17:22
昨年、電車でリクルーティング中の学生たちが、マッキンゼー、ボスコンの話をしていました。
立ち話が聞こえてきたのですが、有名な大学の学生でした。
子供のときから、優秀だと周囲から評価され、選ばれし者という自負が強い優秀な学生たちが、自分らにふさわしい就職先として、有名なコンサルティングファームを選択するのも分かる気がします。
しかし、その場所も彼らにとってはモラトリアムであり、その先の人生をどう考えているかに、私は興味があります。
優秀な学生たちも、いつかは、自ら道を見つけて、活路を見出すときが来ると思いますが、その際に選ばれし者という自負が、純粋なリーダーシップとなって世界を良い方向へ導く原動力となれば良いと思います。
ただし、自己の存在が、他社と比べ差別的な優位であると利己的な発想を持ったまま実業の世界に出た場合、人とのコミュニケーションで歪みが起こるでしょうし、挫折感を味わうと思います。
そうなれば、せっかくの逸材が潰れてしまいます。
優秀な学生に限らずですが、子供たちには、人として成長し、豊かな社会を作る先導者として活躍してほしいと願っています。
Posted by kenny-jp at 2006年07月23日 19:33
今時は収入の二極化が厳しくなっている時代なので、病巣で踏ん張って失敗してしまうよりは、
最初から勝ち組の会社に行くほうが良い人生を送れると考えてしまうのでしょう。
…で、病巣には有能な人が集まらず、業績も改善しにくくなるので、余計二極化が厳しくなってしまうと。

でも、そうやって勝ち組会社に就職したところで、同じようなレベルの学生がいっぱいいるのだから
出世も難しいと思うんですがね。いつの間にか40代でリストラされてたり。
そう考えると、病巣に飛び込んで死に物狂いで働くほうがいい人生を送れたりして。
Posted by aaa at 2006年07月24日 12:07
コメントありがとうございます。

>東大出身者は苦手さま
>そもそも、マッキンゼーが新卒採用を
していることが間違いのような。

たしかにそのとおりですね。
それから、ブログに寄らせていただきました。慢性膵炎で入院されていたのですね。お大事になさいませ。

>kenny-jpさま
>ただし、自己の存在が、他社と比べ差別的な優位であると利己的な発想を持ったまま実業の世界に出た場合、人とのコミュニケーションで歪みが起こるでしょうし、挫折感を味わうと思います。

まさにその通りだと思います。その挫折を通して、自分の誤りに気づいて、真のリーダーに成長していって欲しいですね。

>aaaさま
私個人としては、病巣に飛び込んで死に物狂いで働いている人を応援したいです。(本題とは別のところでのコメントすいません)
Posted by ダイヤモンド at 2006年07月25日 13:35
マッキンゼーのコンサルティングが「実際のところ」現場というものとどう関わっているか、一度きちんとお調べになったほうが良いかと思います。(ぜひ「ファクトベース」で!)

またその中で学卒のアナリストがどのような仕事・役割・貢献をしているのか、も。

良い面、悪い面ともクライアントの方が話してくださいますよ。

さらに言えば、マッキンゼーに学卒で入ってそのまま「30歳になってしまう人が」何割いるのか、マッキンゼーが果たして本当に「テンプレート作って売ってるのか」確認されたほうが良いと思います。

コンサルティングの「現場を知らないまま」「ワケ知り顔」でブログを書かれるのは「まずいことではないでしょうか」...
Posted by Alumnus at 2006年07月27日 06:16
はじめまして。

私は、来年から某コンサルファームにて働く予定のものです。

確かに、一般にコンサルというと、みなさんがおっしゃるイメージで捉えられていると思います。

Alumnusさまがおっしゃるように、コンサルの実際のところをお調べになったほうが良いのではないでしょうか?

そうすれば、なぜアメリカではコンサルが有効に使われているのか、お分かりになると思います。
パッケージや机上の空論を売るだけでは、マーケットが成立しませんよ。


>私個人としては、病巣に飛び込んで死に物狂いで働いている人を応援したいです。

私は現在の日本社会に対してある問題意識を持っておりまして、その問題に将来的にアプローチするために、コンサルを選びました。もちろん給与などの条件もかんがみて選びましたが。

ステータスだけならキャリア官僚、お金なら外資金融やマスコミの方が良いですから、コンサルは選びません。

以上、若造が偉そうなことを言ってすみませんでした。

では失礼します。

いむぱくとふぁくたー



Posted by いむぱくとふぁくたー at 2006年09月06日 14:40
コメントありがとうございます。
>Alumnus様
もろもろ参考にさせていただきます。
また、今後の活動の中で、考えが変わったり、
追加・訂正が必要だと感じましたら、
このブログにてお伝えしたいと思います。

>いむぱくとふぁくたー様
>私は現在の日本社会に対してある問題意識を持っておりまして、
>その問題に将来的にアプローチするために、コンサルを選びました。
>
素晴らしいことだと思います。
これからのご活躍をお祈りしています。
Posted by ダイヤモンド at 2006年09月07日 16:41
>素晴らしいことだと思います。
>これからのご活躍をお祈りしています。

いい度量ですね。

私もいまコンサルを目指してがんばっています。やはり一人が病巣で戦うより、より多い病巣で戦っている人をサポートすることをしたいと思いますから。
Posted by リー at 2007年05月24日 17:05
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