2006/07/12

P&Gの事例がイチオシです

7月10日、DHBR 8月号が発売されました。
特集は『「ものづくり」の戦略』です。イノベーションに関する論文を集めました。なかでもオススメなのは「P&G:コネクトアンド・ディベロップ戦略」。P&Gが2003年から始めた戦略について述べられています。同社は数値目標として外部のソースを50%使うことを掲げ、ユニークなものを作ることを目標としました。

実際に商品化された事例としてポテトチップスのPringles(プリングルズ)に絵を印刷することが紹介されています。ポテトチップスに子どもが喜びそうな1コマ漫画のようなイラストを入れたことで、売上が大幅に伸びたのです。開発の様子が細かく紹介されています。執筆者はコネクトアンド・ディベロップを実践している人なので説得力が高いです。この論稿は読んでおかないとまずいですね。

ところで、製品開発のオープン化というと、オープンイノベーションとしてリナックスを思い浮かべる方が多くいらっしゃると思います。しかしながら、この話は実際に実施するとなると、ソフトウエアの分野だからオープンイノベーションが可能だったという気がします。このように、同じオープンイノベーションでも分野によってできるものとできないものがあるのです。時折、何の分野でもできるようなことを耳にしますが、私はそうだとは思いません。

イノベーションに関する論文を読む上で大切なのは、言うまでもなく、自分の分野でどのように生かしていくかということです。ただし、業種特性が強く出るのが製品開発です。できることとすぐにはできないことを取捨選択していくのはお読みになる方です。イノベーションの論稿を生かすには、読み手の力量にかかってくる部分が大いにあると思います。(岩崎卓也)
posted by ダイヤモンド社 at 00:22| Comment(0) | TrackBack(1) | 記事
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