次月号の発売は一週間後の3月10日の予定です。先にお伝えしたとおり、特集は「意思決定の科学」。なかでもオススメしたい論文は、
「最新研究が教える「無意識」の力
脳の意思決定メカニズム」
リーダーが意思決定をくだす過程においては、理路整然と問題を把握し、方法を検討し、データを集め、さまざまな選択肢を比較するといったステップを経て、結論に至っていることでしょう。とかく、正しい意思決定は冷静さから生まれると考えられがちです。
でも、本論ではこの考えを真っ向から否定しています。結論は、「感情面における自己認識が意思決定にきわめて重要」、要するに冷静さだけじゃなくて、感情も意思決定に絡んでいますよ、ということなのです。
ならばどのように関わっているのか? それについては、「恐怖」「嫌悪」「快楽」「信頼」といった感情に関し、脳のどこの部位が関連しているのか。意思決定とのかかわりはどうなのか。脳内物質の分泌についてメカニズムなどを交えて、明らかにしています。
〈脳スキャンの現状、脳機能の詳細はようやく明らかになり始めたばかり〉といいながらも、紹介される情報は脳のメカニズムに関する先端分野でのお話し。手前味噌で恐縮ですが、なかなか興味深い内容になっています。
ビジネスのうえで、これらを知ることが何の役に立つのでしょうか。思うに、自分のなかに、ある感情が湧き上がってきたと感じたときは、どこから生じたものなのか、状況との関連はどうか、といったことを軸に自分の内部を観察することが大切なのです。本論文で語られているメカニズムを理解することで、より正確に観察できるようになります。そうすることで、己の感情を意思決定の過程でうまく利用し、よりよい決定ができるようになるでしょう。
2006/03/03
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