2006年2月号が発売になりました。今回のテーマは「兵法のリーダーシップ」です。ビジネスパーソンにとってリーダーシップは関心の高いテーマであることはいうまでもありません。
ところで、マネジメントクラスの人が日頃感じていることとは何でしょうか――。
現代社会においては、階層組織の中で職位が高くなるほど責任が重くなり、今まで以上に相手から本音を引き出すのが難しくなる傾向にあります。そのような状況下にあるリーダーが感じることのひとつには 「孤独」 があげられるのではないでしょうか。一般の経営学の本を読み、客観的な知識を得たとしても、
「自分は何か違う別のものを求めている」
と思うこともあるでしょう。組織を率いるリーダーたちが求めるもの――それは、簡単に崩されることのない
「よりどころとなる普遍性」
ではないかと私は思うのです。
兵法には長い年月のあいだ淘汰されずに残った強さがあります。これこそ今の時代が求める「よりどころ」として普遍的に頼れるものだといえます。さらに、歴史の書は日常身のまわりに起こる悩ましい問題に直結し、解決策を示唆している部分があります。兵法を学ぶことにより、一般の経営書とは一味違ったより奥深い共感が得られるでしょう。
リーダーシップを学ぶために最適な歴史書である兵法。制度化された組織を率いて市場で戦うといった点では、軍隊には企業経営にも通じる豊富な事例が存在します。兵法というと一般的には孫子やニッコロ・マキャベリが有名です。今月号のDHBRでは、これらの書そのものではなく、企業や国家の事例を交えながら分析することに重きを置いた内容になっています。
アサヒビール 名誉顧問の中條高徳(徳は旧字体)氏、『水煮三国志』の著者、成君憶氏をはじめとする歴史がわかる先生方に執筆を依頼しました。歴史のなかからリーダーシップについて、読者の皆様がこれはというものを見つけ出すことを編集部一同願ってやみません。
2006/01/10
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