先日、ある企業の事業ポートフォリオを見て感じたことがあります。それは新規事業への関心の薄さです。企業によっては、産学連携などを行っているところもありますが、いまひとつ成果が上がっていません。経営者が新規事業へコミットメントしないのはなぜでしょうか。
大きな理由には、コア事業の運営で手一杯なので新規事業にまで手が回らないことがあげられます。経営者の興味が向かなければ、経営資源が行きません。しかし、日本企業のコア事業は利益率が低い傾向にあります。事業規模が大きいから利益が出ているだけなのです。この結果が出ているから良し、という経営姿勢に私は疑問を感じます。なぜなら、利益率が少ないということは、世界の情勢が少し変わっただけで利益が飛ぶことを意味しているからです。
コア事業のみに注力している企業は、新規事業にも目配せをし、リターンが大きいビジネスをポートフォリオに組入れていく必要があるのではないでしょうか。もちろん問題はあります。リスクを軽減させるため、技術の定量的評価に力を入れても、結局のところ正確な技術評価は困難です。さらに、新規事業を行ったことがない現場は、不安に満ち慎重になってしまうということもあります。しかしながら、やったことがないからこそおもしろい、そのような考えもあるのです。
コア事業で満足してしまう、現場が動かない、正確な技術評価ができないなどを理由に、リスクをとることが少なくなっているという現状があります。これらを乗り越えることでイノベーションが生まれるのではないかと思う次第です。(岩崎卓也)
2006/03/28
2006/03/24
『脳のなかの幽霊、ふたたび』
今月号の「FROM the EDITORS」では、脳と意思決定に関する本を何冊か紹介しました。そのなかの『脳のなかの幽霊、ふたたび』は、カリフォルニア大学サンディエゴ校神経科学研究所長のV.S.ラマチャンドラン氏が著した脳科学の本です。
ところで、私たちが日常で使う機械(システム)は、小さな部品(モジュール)が集まり、組上げられて完成していきます。でき上がったシステムには、設計図にはない新しい特性が生まれており、驚かされることがあります。アーサー・ケストラーは『機械の中の幽霊』で、この新しい特性を「幽霊」にたとえて語っているのです。
これは脳についても同じだというのが『脳のなかの幽霊、ふたたび』の著者、ラマチャンドラン氏の主張です。現代の医学では、脳の特定部位に刺激を与えると一定の現象が見られることから、脳の部位にはそれぞれの機能が備わっているものとされています。しかし、本書では脳は複雑系であって、脳のなかにもシステムが生み出した新たな特性がある。著者はそれを「脳のなかの幽霊」と呼び、本来の機能にはない新たな特性が複雑な脳のシステムから生まれるのだといいます。
本書はさまざまな症例を交えながら、最先端の脳科学についてわかりやすく解説されています。複雑な人間の脳のなかでは、それぞれの部位が関連しながら、働いていることがよくわかります。小誌掲載論文で脳について興味を抱かれた読者の方にぜひお勧めしたい一冊です。(岩崎卓也)
ところで、私たちが日常で使う機械(システム)は、小さな部品(モジュール)が集まり、組上げられて完成していきます。でき上がったシステムには、設計図にはない新しい特性が生まれており、驚かされることがあります。アーサー・ケストラーは『機械の中の幽霊』で、この新しい特性を「幽霊」にたとえて語っているのです。
これは脳についても同じだというのが『脳のなかの幽霊、ふたたび』の著者、ラマチャンドラン氏の主張です。現代の医学では、脳の特定部位に刺激を与えると一定の現象が見られることから、脳の部位にはそれぞれの機能が備わっているものとされています。しかし、本書では脳は複雑系であって、脳のなかにもシステムが生み出した新たな特性がある。著者はそれを「脳のなかの幽霊」と呼び、本来の機能にはない新たな特性が複雑な脳のシステムから生まれるのだといいます。
本書はさまざまな症例を交えながら、最先端の脳科学についてわかりやすく解説されています。複雑な人間の脳のなかでは、それぞれの部位が関連しながら、働いていることがよくわかります。小誌掲載論文で脳について興味を抱かれた読者の方にぜひお勧めしたい一冊です。(岩崎卓也)
2006/03/21
息抜きの読み物
「サイコ(田島昭宇著・角川書店)の11巻が出ましたね。読むのが愉しみです」
2月の終わり、そうつぶやいたのは編集長の岩崎。書籍ほど多量ではないけれど、マンガも息抜き程度に読むとのこと。私も影響されて手にとってみました。「サイコ」。
ジャンルはサスペンス。主人公は探偵、しかも多重人格という設定です。ショッキングな殺人シーンから浮かび上がる謎の組織。絶大なる科学力でもって人間のスペアやサンプルを作り、組織の目的に合わせて利用するのです。不気味な目印として登場するのは瞳の下側にあるバーコード。下まぶたを下げると、「お前もそうだったのか……」とばかり現れるバーコードは圧巻です。猟奇的なシーンに動じもせずに、私は一気に11巻まで読んでしまいました。
それはそうと、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューの4月号では脳科学に関する論文を掲載しています。そのなかには、人間の意思決定の過程において直感や経験が大事であること。無意識や意識が与える影響などに触れられている部分があります。
これらは、脳の中の各部位が複雑に絡み合って、システムとして機能した結果、意思決定がなされていることをあらわします。
やはり「サイコ」で作られたサンプル人間は、所詮サンプル。単純にはコピーできない複雑な人間の脳だからこそ、精度の高い意思決定ができるのだともいえます。
息抜きとはいえ「サイコ」を読んで、人間の脳について書かれた今月号の論文が頭をよぎり、内容を再確認した次第でありました。
2月の終わり、そうつぶやいたのは編集長の岩崎。書籍ほど多量ではないけれど、マンガも息抜き程度に読むとのこと。私も影響されて手にとってみました。「サイコ」。
ジャンルはサスペンス。主人公は探偵、しかも多重人格という設定です。ショッキングな殺人シーンから浮かび上がる謎の組織。絶大なる科学力でもって人間のスペアやサンプルを作り、組織の目的に合わせて利用するのです。不気味な目印として登場するのは瞳の下側にあるバーコード。下まぶたを下げると、「お前もそうだったのか……」とばかり現れるバーコードは圧巻です。猟奇的なシーンに動じもせずに、私は一気に11巻まで読んでしまいました。
それはそうと、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューの4月号では脳科学に関する論文を掲載しています。そのなかには、人間の意思決定の過程において直感や経験が大事であること。無意識や意識が与える影響などに触れられている部分があります。
これらは、脳の中の各部位が複雑に絡み合って、システムとして機能した結果、意思決定がなされていることをあらわします。
やはり「サイコ」で作られたサンプル人間は、所詮サンプル。単純にはコピーできない複雑な人間の脳だからこそ、精度の高い意思決定ができるのだともいえます。
息抜きとはいえ「サイコ」を読んで、人間の脳について書かれた今月号の論文が頭をよぎり、内容を再確認した次第でありました。
2006/03/17
今年で創刊30年。
DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビューを創刊したのは1976年。今年で30年になります。DHBRをご愛読いただいている読者の皆様には、心より御礼申し上げます。
創刊30周年にあたり実施することのひとつに、各国のHBR誌編集長からのレポート掲載があります。HBRが発行されている世界各国、現地のHBR編集長が執筆したレポートや論文を載せるのです。そのなかのロシア、ブラジル、中国については来月の特集「BRICsの近未来」で紹介する予定でいます。
次月号では、DHBR誌上初めて、じっくりとBRICsに焦点をあてます。ロシア、ブラジル、中国、各編集長の原稿のほか、アメリカHBR本誌からは論文2本を翻訳。HBRが発行されていないインドについては、インド経営大学院教授、アルン・クマー・ジェイン氏の論文を掲載する予定でいます。
小誌では2005年5月号で「インド・インパクト:第三の新大陸」という特集を組みました。一方、ロシア、ブラジルについては、今まであまり紹介する機会がございませんでした。次月号で、ロシア、ブラジルをはじめとするBRICs各国にとくと触れていただけたならば幸いです。
創刊30周年にあたり実施することのひとつに、各国のHBR誌編集長からのレポート掲載があります。HBRが発行されている世界各国、現地のHBR編集長が執筆したレポートや論文を載せるのです。そのなかのロシア、ブラジル、中国については来月の特集「BRICsの近未来」で紹介する予定でいます。
次月号では、DHBR誌上初めて、じっくりとBRICsに焦点をあてます。ロシア、ブラジル、中国、各編集長の原稿のほか、アメリカHBR本誌からは論文2本を翻訳。HBRが発行されていないインドについては、インド経営大学院教授、アルン・クマー・ジェイン氏の論文を掲載する予定でいます。
小誌では2005年5月号で「インド・インパクト:第三の新大陸」という特集を組みました。一方、ロシア、ブラジルについては、今まであまり紹介する機会がございませんでした。次月号で、ロシア、ブラジルをはじめとするBRICs各国にとくと触れていただけたならば幸いです。
2006/03/14
ロシアとEUの動き
DHBRの次月号ではBRICsを特集として組みます。ところで、BRICsのなかで最も気になる国といえば、私はロシアです。日本人はもっとロシアの動きを見るべきなのではないか、と最近思うようになりました。理由はこのところロシアの投資信託が市場で人気を集めている――それだけではありません。私が注目するのは、エネルギーを取り巻く、ロシア対EU、ヨーロッパの動きなのです。
ロシアはガスの供給国でEUに対する供給源となっています。
一方、エネルギー政策の第一として考えられがちな石油は、オイルサンドが小さいためまかないきれません。そこで、最近は代替エネルギーとして石炭が台頭してきています。主な産出国にはポーランドがあります。
石油、石炭、ガスというエネルギーを取り巻く、ロシアと西欧、東欧諸国、との関係が、どのようになっていくのか――。これは、EUのリーダーシップをどこの国が取っていくのか、ということにも深く関わってくると思います。なかでも、ドイツが北米とロシアとどのような関係を築いていくのか。それが今後のパワーバランスを考える上で重要になるでしょう。
そして、最大のポイントはEUの経済政策です。一般的に、各国ともつらくなると保護主義に走る場合を見かけます。果たしてEUはどのように立ち振る舞っていくのでしょうか。ロシア、EU諸国の動きに注目しています。(岩崎卓也)
ロシアはガスの供給国でEUに対する供給源となっています。
一方、エネルギー政策の第一として考えられがちな石油は、オイルサンドが小さいためまかないきれません。そこで、最近は代替エネルギーとして石炭が台頭してきています。主な産出国にはポーランドがあります。
石油、石炭、ガスというエネルギーを取り巻く、ロシアと西欧、東欧諸国、との関係が、どのようになっていくのか――。これは、EUのリーダーシップをどこの国が取っていくのか、ということにも深く関わってくると思います。なかでも、ドイツが北米とロシアとどのような関係を築いていくのか。それが今後のパワーバランスを考える上で重要になるでしょう。
そして、最大のポイントはEUの経済政策です。一般的に、各国ともつらくなると保護主義に走る場合を見かけます。果たしてEUはどのように立ち振る舞っていくのでしょうか。ロシア、EU諸国の動きに注目しています。(岩崎卓也)
2006/03/10
2006年4月号、意思決定は「非線形」である
本日、10日はDIAMONDハーバード・ビジネス・レビューの発売日です。特集『「決断」の科学』では先にお伝えしたとおり、7つの論文を掲載。脳科学、心理学、統計学などの視点から意思決定を科学しています。
イチオシは「脳の意思決定メカニズム」、詳細はこちらを。
そしてもうひとつのオススメは、古代易経から近年の複雑系科学まで、意思決定の歴史がわかる「意思決定科学の歴史」です。
心理学の視点から意思決定の失敗を分析したものとしては、
「『意識の壁』が状況判断を曇らせる」があります。無意識に重要情報を排除することで過ちを犯してしまう例を紹介。薬害の情報を受け取ったにもかかわらず、3年もの間、薬を処方し続けた医師など、身近な事例がたくさん登場します。なぜ人は重要情報を見落としてしまうのか。見落としにくくするために必要なことはなにか。反証を探す習慣などが解説されています。
今月号には、論理実証主義的なアプローチだけではなく、別の角度でくだされる「意思決定」が大いに盛り込まれています。どうそご堪能くださいませ。
イチオシは「脳の意思決定メカニズム」、詳細はこちらを。
そしてもうひとつのオススメは、古代易経から近年の複雑系科学まで、意思決定の歴史がわかる「意思決定科学の歴史」です。
心理学の視点から意思決定の失敗を分析したものとしては、
「『意識の壁』が状況判断を曇らせる」があります。無意識に重要情報を排除することで過ちを犯してしまう例を紹介。薬害の情報を受け取ったにもかかわらず、3年もの間、薬を処方し続けた医師など、身近な事例がたくさん登場します。なぜ人は重要情報を見落としてしまうのか。見落としにくくするために必要なことはなにか。反証を探す習慣などが解説されています。
今月号には、論理実証主義的なアプローチだけではなく、別の角度でくだされる「意思決定」が大いに盛り込まれています。どうそご堪能くださいませ。
2006/03/07
ケース・メソッドのメリット
2月のはじめ、経産省と三菱総研が主催するケース・メソッドの研修をうけました。ケース・メソッドとは、経営者自身の行動、思考様式を育てていくことを目的とした実践的な教育の方法。もともとは、ハーバード大学ビジネス・スクールが中心となって開発したものです。
ケースに対し、さまざまな意見が出てくるなかで、自分自身が経営者となって「状況をスクリーニング」、「総合化」をすすめ、最後に「意思決定」をする。このような訓練を繰り返し行うことによって、講義を受けるだけでは得られない実践的な経営意思決定能力が養成されるわけです。
現在、日本では慶応ビジネス・スクールや一橋大学などが取り組んでいます。中国では国策として主要大学で導入され、台湾、シンガポールでも同様の試みが積極的に進められています。今回の研修の参加者は90%が大学の先生で、特にMOTプログラムに関連している方が多かったです。
現状、企業で行われているケース・スタディは、企業の事例を学ぶものがほとんどです。しかし、本来のケース・メソッドはそうではありません。企業の事例のなかから、インサイトを引き出すことが第一。さらに、自身を経営者としてデシジョンメイクするまでの過程を疑似体験することが大切なのです。ところが、日本のケース・スタディは、新しい事例を学び、唯一最善解をみんなで共有しよう、というものになっています。
経営には決まった答えはありません。だからこそ、意思決定までのプロセスを疑似体験することに価値があるのです。
本来のケース・メソッドは多くのメリットをもたらします。当DHBRでも、何らかの形でお手伝いしていく所存で、関係各位と進め方について相談中です。(岩崎卓也)
ケースに対し、さまざまな意見が出てくるなかで、自分自身が経営者となって「状況をスクリーニング」、「総合化」をすすめ、最後に「意思決定」をする。このような訓練を繰り返し行うことによって、講義を受けるだけでは得られない実践的な経営意思決定能力が養成されるわけです。
現在、日本では慶応ビジネス・スクールや一橋大学などが取り組んでいます。中国では国策として主要大学で導入され、台湾、シンガポールでも同様の試みが積極的に進められています。今回の研修の参加者は90%が大学の先生で、特にMOTプログラムに関連している方が多かったです。
現状、企業で行われているケース・スタディは、企業の事例を学ぶものがほとんどです。しかし、本来のケース・メソッドはそうではありません。企業の事例のなかから、インサイトを引き出すことが第一。さらに、自身を経営者としてデシジョンメイクするまでの過程を疑似体験することが大切なのです。ところが、日本のケース・スタディは、新しい事例を学び、唯一最善解をみんなで共有しよう、というものになっています。
経営には決まった答えはありません。だからこそ、意思決定までのプロセスを疑似体験することに価値があるのです。
本来のケース・メソッドは多くのメリットをもたらします。当DHBRでも、何らかの形でお手伝いしていく所存で、関係各位と進め方について相談中です。(岩崎卓也)
2006/03/03
2006年4月号 オススメ記事は脳科学
次月号の発売は一週間後の3月10日の予定です。先にお伝えしたとおり、特集は「意思決定の科学」。なかでもオススメしたい論文は、
「最新研究が教える「無意識」の力
脳の意思決定メカニズム」
リーダーが意思決定をくだす過程においては、理路整然と問題を把握し、方法を検討し、データを集め、さまざまな選択肢を比較するといったステップを経て、結論に至っていることでしょう。とかく、正しい意思決定は冷静さから生まれると考えられがちです。
でも、本論ではこの考えを真っ向から否定しています。結論は、「感情面における自己認識が意思決定にきわめて重要」、要するに冷静さだけじゃなくて、感情も意思決定に絡んでいますよ、ということなのです。
ならばどのように関わっているのか? それについては、「恐怖」「嫌悪」「快楽」「信頼」といった感情に関し、脳のどこの部位が関連しているのか。意思決定とのかかわりはどうなのか。脳内物質の分泌についてメカニズムなどを交えて、明らかにしています。
〈脳スキャンの現状、脳機能の詳細はようやく明らかになり始めたばかり〉といいながらも、紹介される情報は脳のメカニズムに関する先端分野でのお話し。手前味噌で恐縮ですが、なかなか興味深い内容になっています。
ビジネスのうえで、これらを知ることが何の役に立つのでしょうか。思うに、自分のなかに、ある感情が湧き上がってきたと感じたときは、どこから生じたものなのか、状況との関連はどうか、といったことを軸に自分の内部を観察することが大切なのです。本論文で語られているメカニズムを理解することで、より正確に観察できるようになります。そうすることで、己の感情を意思決定の過程でうまく利用し、よりよい決定ができるようになるでしょう。
「最新研究が教える「無意識」の力
脳の意思決定メカニズム」
リーダーが意思決定をくだす過程においては、理路整然と問題を把握し、方法を検討し、データを集め、さまざまな選択肢を比較するといったステップを経て、結論に至っていることでしょう。とかく、正しい意思決定は冷静さから生まれると考えられがちです。
でも、本論ではこの考えを真っ向から否定しています。結論は、「感情面における自己認識が意思決定にきわめて重要」、要するに冷静さだけじゃなくて、感情も意思決定に絡んでいますよ、ということなのです。
ならばどのように関わっているのか? それについては、「恐怖」「嫌悪」「快楽」「信頼」といった感情に関し、脳のどこの部位が関連しているのか。意思決定とのかかわりはどうなのか。脳内物質の分泌についてメカニズムなどを交えて、明らかにしています。
〈脳スキャンの現状、脳機能の詳細はようやく明らかになり始めたばかり〉といいながらも、紹介される情報は脳のメカニズムに関する先端分野でのお話し。手前味噌で恐縮ですが、なかなか興味深い内容になっています。
ビジネスのうえで、これらを知ることが何の役に立つのでしょうか。思うに、自分のなかに、ある感情が湧き上がってきたと感じたときは、どこから生じたものなのか、状況との関連はどうか、といったことを軸に自分の内部を観察することが大切なのです。本論文で語られているメカニズムを理解することで、より正確に観察できるようになります。そうすることで、己の感情を意思決定の過程でうまく利用し、よりよい決定ができるようになるでしょう。
